動画視聴だけで終わらせないインバウンドマーケティングとSNS戦略
2022年、四季を通して山形県のインバウンド動画を制作した。
concept
コンセプトは
あなただけの山形「my yamagata」を見つける旅の提案
四季折々の絶景、食事、歴史・文化、人との交流を表現
そのために年間を通して山形を訪れ、春夏秋冬のベストビューを巡り撮影した。
撮影した動画は四季ごとに3分前後の動画1本にまとめた。
さらに
絶景
歴史・文化
食
の3つのカテゴリに分けた30秒のショート動画を四季ごとに制作した。
なので、各季節の動画が4本、1年間で合計16本の動画、
さらに、四季の動画を1本にまとめた統合編を作ったので、制作した動画は合計18本になった。
(夏、秋、冬をまとめた統合版と、夏、秋、冬、春をまとめた統合版がある)
そして今回、私たちは撮影だけでなくマーケティングにも加わり、
提案して生まれたのが
#myyamagata
のハッシュタグ。
動画を見て山形を訪れた観光客にSNS上で#myyamagataを活用してもらい
動画だけで終わらせない訴求力、集客効果を狙った。
動画の中ではスマホを片手に自撮りしたり
メッセージをやりとりしていく様子で
SNSを強く意識させる表現もある。
ラストシーンには違う誰かが登場し、動画を見て、
myyamagataを見つけていく様子も収録されている。
また、モデル探しは視聴者を意識し、
アジア圏と欧米圏に親近感を持ってもらうため、
私たちは日本とイギリスにルーツのあるモデルのジョージア リサを起用。
ジョージアのYouTubeには山形での撮影の様子を紹介したVlogがある。
また、ジョージア自身にも
#myyamagataを使用してもらい
撮影中の様子などをInstagram(8.7万フォロワー)で
投稿してもらった。
この投稿には国外からもたくさんの反響が寄せられ
山形県の関係者にもとても喜ばれた。
実際のジョージアの投稿と
フォロワーからの反応はストーリーズのまとめから見える→
このハッシュタグを活用したSNS戦略で大きな手応えを得た山形県は
新たにインスタグラマーを招いた、#myyamagata活用事業も行なった。
このように私たちは、単に動画制作をするだけでなく
マーケティング戦略・企画・動画にあったモデル探しなど
幅広く動画に関わる業務も行なっている。
shooting
撮影で苦労したことがたくさんあった。
まずは天気!
特に冬の雪山は天気が変わりやすい。
絶景を収めるため、曇りの日は撮影を諦め、
東京から山形へ2〜3回通った。
スキーシーンの撮影は、雲の合間に太陽が出た一瞬を狙った。
編集でも青い空と白い雪のコントラストと世界観を大切にしたいので
カラコレにも注力した。
また、視聴者に臨場感をもってもらうために現場音にこだわった。
雪を歩くときの足跡や、芋煮のぐつぐつ煮える音、落ち葉を踏む音など
たくさんの音を入れ込んだ。
そしてマスク!
コロナ禍での撮影だったが、
マスクをしている人が動画の中に入らないようにした。
特に冬の「加勢鳥祭り」や、春の「人間将棋」のシーンは
たくさんの観光客がいる中での撮影だったので
普通にカメラを回しているとマスクが映り込んでしまう。
観光地で人が賑わっている雰囲気は欲しいのだが
マスクは入れないように構図に気をつけながらの撮影だった。
写真の加勢鳥祭りのシーンはジョージアのVlogの中にも入っていて
撮影時と実際のシーンの違いがよくわかるので、ぜひご覧ください。
(12分ごろから)
そのほか、全てのmyyamagataの動画の視聴はこちらから。